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第11回ジャパンダートダービー(JpnI) 参考レース&注目馬解説

第11回ジャパンダートダービー(JpnI)
2009年7月8日(水)大井競馬場 2,000m

(出走表はこちらをご覧ください)

<参考レース>

兵庫チャンピオンシップ(09年5月6日|園田) 
 1着:ゴールデンチケット
 2着:スーニ
 7着:トウホクビジン
 ゴールデンチケットが好スタートから先頭に立ち、スーニは4番手から。3コーナーでスーニがゴールデンチケットに並びかけると、2頭の一騎打ち。しかしゴールデンチケットは一度もハナを譲らず逃げ切り勝ち。スーニは4コーナーでやや外に膨れて遅れをとり、ゴール前では再び差を詰めたもののクビ差届かず2着。しかし3着馬には大差をつけた。中団を進んだトウホクビジンは、勝ち馬から3秒9離された7着だった。

東京ダービー(09年6月3日|大井) 
 1着:サイレントスタメン
 ダッシュよくゲートを出たネフェルメモリーが単独での逃げ。ナイキハイグレードが向正面から徐々に進出し、直線残り200メートルでネフェルメモリーに並びかけ、2頭の一騎打ちかと思ったところ、4コーナーで後方5番手のサイレントスタメンが大外一気の追い込み。並ぶ間もなく2頭を抜き去ると、連れて伸びてきたブルーヒーローに1 1/4差をつけて完勝。

■ ユニコーンステークス(09年6月6日|JRA東京) 
 1着:シルクメビウス
 2着:グロリアスノア
 5番手あたりの好位を追走したグロリアスノアに対し、1番人気のシルクメビウスは控えるような感じで後方5番手から。直線を向いて先頭に立ったのはグロリアスノアだったが、それも一瞬。3〜4コーナーで徐々に位置取りを上げてきたシルクメビウスが交わしにかかり、ゴール前で完全に抜け出して勝利。グロリアスノアは最後カネトシコウショウに差を詰められながらも振り切り、シルクメビウスから2馬身差で2着を確保した。

■ 出石特別(09年6月20日|JRA阪神) 
 1着:テスタマッタ
 スタートでダッシュがつかなかったテスタマッタは16頭立ての後方2番手から。4コーナーを回るところでも後方4番手だったが、そこからエンジン全開でゴボウ抜き。ゴール前で一気に先頭に立つと、最後は余裕をもって2着に1 1/4馬身差をつけた。良馬場のダートで上がり3ハロン34秒4という末脚を繰り出し、初の古馬(1000万下)相手ながら、まったく問題にせず快勝となった。



<注目馬解説>

グロリアスノア(JRA)
 通算4戦2勝、2着1回。1度の大敗は芝のレース。ダートでは好位追走から直線で抜け出す堅実なレースぶり。前走ユニコーンステークスGIIIでも好位の5番手あたりを追走。直線を向いて一旦は先頭に立つ場面もあったが、うしろから来たシルクメビウスに交わされ2馬身差で2着。ダートでの3戦は、いずれも東京の1600メートル。芝の若葉ステークス(阪神)で右回りの2000メートルを経験しているが、16頭立ての最下位だった。

ゴールデンチケット(JRA)
 デビューから5戦目、初のダートとなった船橋の条件交流を5馬身差圧勝で初勝利。続く芝の毎日杯は、兵庫の木村健騎手で勝ち馬から半馬身差の2着と好走した。皐月賞は11着に敗れたものの、2度目のダートとなった兵庫チャンピオンシップJpnIIでは、スーニをクビ差でしりぞけ重賞初勝利。前走、日本ダービーは7着だが、ダートでは2戦2勝と底を見せておらず、今回は兵庫チャンピオンシップに続いて武豊騎手で臨む。

シルクメビウス(JRA)
 デビューからの2戦は芝で勝ち星を挙げられず、3戦目以降はダート路線を歩む。2月のくすのき賞(3歳500万下、小倉ダート1700メートル)を5馬身差の圧勝で素質開花。端午ステークス(京都ダート1800メートル)も制し、ユニコーンステークスGIIIは1番人気にこたえて直線抜け出し2馬身差の快勝。田中博康騎手に乗り替ってから3連勝で、ユニコーンステークスは鞍上にとって重賞初制覇。その勢いのままJpnI制覇に挑む。

スーニ(JRA)
 デビューからダート4連勝で全日本2歳優駿JpnIを圧勝。初の芝となったアーリントンカップは惨敗だったが、59キロを背負った伏竜ステークスを差し切り勝ち。断然人気で臨んだ兵庫チャンピオンシップJpnIIは、逃げたゴールデンチケットと一騎打ちとなったものの、クビ差届かずダートで初の敗戦を喫した。小回りコースはコーナーで遅れるなどやや苦手にしていることもあり、広い大井競馬場で巻き返したいところ。

テスタマッタ(JRA)
 2歳10月に芝1600メートルの新馬戦を勝ったものの、その後は芝で4連敗。初ダートとなった3歳500万下の東京1400メートル戦は、スタートでタイミングが合わず最後方からも、4コーナー後方4番手という位置から直線一気で差し切った。さらに前走、古馬1000万下の阪神ダート1200メートル戦でも、道中後方待機から直線豪脚を繰り出して差し切り勝ちを決めた。ダートに替って2連勝中だが、2000メートルの距離がどうか。

ワンダーアキュート(JRA)
 2歳12月に京都ダート1800メートルで新馬勝ち。唯一芝を使われた青葉賞こそ10着だったが、ここまでダートでは5戦3勝。前走、3歳1000万下の中京ダート1700メートル戦は、3番手の好位を追走から、ゴール前の混戦を抜け出した。ダート2000メートルは今回初めてになるが、デビューからダートではずっと中距離(1700〜1800メートル)のみを使われてきているのはプラス材料。

アラベスクシーズ(北海道)
 ダービーウイーク・北海優駿の勝ち馬。デビュー2戦目となった昨年8月のルーキーチャレンジを勝ち、続く旭川1600メートルの2歳オープンも連勝。重賞初挑戦は水沢に遠征しての南部駒賞で、ワタリシンセイキからアタマ+3馬身差の3着。3歳シーズン開幕戦の北斗盃は1番人気に推されるも2着だったが、前走北海優駿は1番人気フーガとの叩き合いをアタマ差で制した。その北海優駿と同じ右回り2000メートルでどこまで。

ダイナマイトボディ(愛知)
 ダービーウイーク・東海ダービーの勝ち馬。デビューから3戦連続2着のあと、初勝利となったのがゴールドウィング賞での重賞制覇。その後正月の新春ペガサスカップも制した。大雨の中行われた東海ダービーは、向正面から徐々に後続との差を広げ、直線独走で逃げ切り勝ち。遠征では今ひとつの成績も、東海地区に限れば12戦5勝、2着5回と安定した成績。前走JRA阪神に遠征した安芸ステークス(16着)から中10日で臨む。

サイレントスタメン(川崎)
 ダービーウイーク・東京ダービーの勝ち馬。京浜盃では追込み届かず7着と、デビュー10戦目で初の掲示板外に敗れた。しかし、続く地元川崎のクラウンカップでは3コーナーまで最後方追走も、直線一気を決めて重賞初制覇。6番人気で臨んだ東京ダービーでも4コーナー後方5番手から追い込み、前で競り合う人気馬をまとめて差し切った。末脚勝負だけに、大井の長い直線は有利。初の中央一線級を相手で直線一気が決まるかどうか。


 
文・構成:斎藤修(サイツ)


※ 当コンテンツの内容は、編集時点(7月6日)での情報となっております。出走回避等によりレースに出走しない可能性もありますのでご了承ください。また、当コーナーの内容に関しまして、NARおよび競馬主催者が特定馬の推奨などを行うものではありません。

 
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