レースの見どころ
これまで1870m戦で行われてきたが、昨年から1400m戦での実施に。長らく続いていたJRA勢優位の流れは、距離変更で変化が出るかと思われたが、結果は例年通りのJRA所属馬による上位独占。出走メンバーを見ると、今年も地方勢には厳しい戦いとなりそうだ。因みに昨年1着エートラックス、2着チカッパは、ともに前走OP1400m戦Vからの連対だった。今回も同距離戦での活躍が物を言う決着となるか。
芝での新馬戦は⑩着に敗れたが、ダート戦に切り替えた2走目以降からは成績が上昇。昨年11月に未勝利を脱すると、そこから3連勝。その内容も高い機動力を感じさせる物であり、地方の小回りコースにも対応できそうな走り振り。デビュー時は460㌔台だったが、今では500㌔台を超すまでに増加。成長度でも一線を画す存在。
前走のバイオレットSは、前崩れの展開に恵まれた部分もあったが、直線の末脚は流れ度外視にできるほどの鋭い決め手に感じられた。何より初勝利時から着けていたチークピーシーズを外しながらも決め切った点は成長の証と言えよう。まだ発馬面に不安定さを残すが、よほど置かれさえしなければ。
今回と同舞台で行われた昨年の兵庫ジュニアGPは、落ち着いた序盤の流れに折り合いの難しさを見せていたが、そんなことを物ともせず、直線では鋭い末脚を繰り出し差し切りV。今年に入ってからの走りに精彩を欠いている点は気懸りだが、好相性の舞台なら巻き返しあっても何ら不思議はない。
ミストレスは、3走前の船橋・ブルーバードC(4着)で地方ダート戦を経験。続くサウジ遠征でも4着とまずまずの砂成績。帰国初戦の前走・桜花賞では17着の大敗結果だったが、当時は馬体を大きく減らしての出走だった。当日馬体回復となっておれば粘り込みも。リリーフィールドは、芝競走を主戦場としているが、デビュー勝ちは函館ダート1000m戦。当時の楽勝内容を見れば、ダート戦戻りでパフォーマンス上昇の可能性は十分。スンナリとテンに行き切れれば面白い。地方所属馬では、地元所属のエイシンハリアー。兵庫転入後から5戦3勝2着2回。まだ折り合い面の難しさを残しているが、前走の高速決着では引っ掛かる面を出さず走れており、速い流れは寧ろ合っていそうだ。
提供 競馬ブック 中司 匡洋
注記
当ページの情報は、4月30日(水)17時現在のものです。
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