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第75回 2014年10月20日 トキオパーフェクト

太田浩彦さん撮影
Profile
 4年前のこのコラムに登場してくれたトキオパーフェクト。中央で1997年秋にデビューし、破竹の4連勝でクリスタルカップを優勝して重賞初制覇を飾ると、その後も中日スポーツ賞4歳Sを勝ち、高松宮記念5着などG1レースにも出走。

2002年9月から岩手競馬に移籍し、重賞のOROカップと早池峰賞を制して、13歳まで息の長い活躍を続けました。通算成績は97戦19勝。

 引退後は、太田浩彦さんご夫妻所有の功労馬として、岩手県馬術連盟で余生を過ごしています。

 今年19歳になりましたが、「背中も垂れていないし、怪我や病気もなくてとても元気がいいですよ。食欲旺盛で歯も丈夫なので、太めのニンジンも普通に食べています」と太田さん。トキオパーフェクトに会ってたわむれる時間は、太田ご夫妻の楽しみのひとつになっているそうです。

どんなに活躍した馬でも馬生が保証できない厳しい現実があることは、多くの競馬ファンの皆さんが把握していることでしょう。トキオパーフェクトが引き続き幸せな時間を過ごしていることをお聞きして、温かい気持ちにさせて頂きました。

 そんなトキオパーフェクトにビッグニュースが!!!

11月3日に盛岡競馬場で行われるJBCの日に、誘導馬の1頭として花を添える予定とのこと。現在、岩手競馬には誘導馬がいないので、その日一日限りの登場となります。大井競馬場では所属していたボンネビルレコードが第二の馬生を誘導馬として過ごしていることはあまりにも有名ですが、トキオパーフェクトも元気にしていることを改めて全国の皆さんに知って頂くいい機会になるでしょうね。いつもは静かな生活を送っているそうなので、かなり刺激的な一日になりそうです。

 久しぶりに競馬場のコースに出るため、11月1日の開催日に練習を予定していて、最終的なことは決められるそうです。いつもと違うことがあると気にするような素振りを見せる馬なので、いかに平常心でいられるかがポイント。「競走馬としては2002年に盛岡競馬場で行われたJBCスプリントに出ています。今度は誘導馬として出られそうなので、何か縁を感じますね。『暴れるなよー!無事に行ってこいよー!』って送り出してあげたいです」(太田さん)。

 JBC当日のもう一つの目玉として登場予定のトキオパーフェクト、今から待ち遠しいですね。11月3日が素晴らしい一日となりますように!!!

トキオパーフェクトの見学などは競走馬のふるさと案内所のページをご覧ください。
 http://uma-furusato.com/




高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。
現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ
など