でも分かって乗っているので、別に難しくてもそれはそれでみんな同じ条件なので。
逆に乗っていて気持ちの良い競馬場だったり、乗りやすい競馬場はありますか?
乗りやすいって言うと、みんな乗りやすいですけどね。これもみんな同じ条件なので。
馬にとって良いのかなって思うのは、砂や芝の状態の方が形状よりも大きいかなって。すごい良い芝だなとか、このダート柔らかいなとか。そういう点ではいろいろ思うことがあります。
海外ですと泥や粘土のような競馬場もあるみたいですけど。
土っぽいのも多いですし。芝生で言えば北海道の函館や札幌は世界一じゃないかなと思いますね。整備されていて、夏しか開催しないこともあるので、開幕週は本当に気持ちいいですよね。ヨーロッパへ行くと芝が本当に深いですし。
脚を取られますか?
そうですね。下がボコボコしているんですよね。なかなかタフなところも多いです。
でも、それも条件でやっているので不満はないですけど。すごいタフな競馬場だなとは思います。
その中でどのように工夫して結果を出していくかという事を考えているんですね。
これまではコースの話をしましたが、続いてはお二人の話題に移りたいと思います。
的場さんは1956年生まれの65歳でいらっしゃいますが、第一線で活躍されています。
こんな年齢で乗っている方がおかしいですよ(笑)
長く現役を続けられる秘訣をぜひ教えていただきたいです。
関係者やファンの皆さんに応援してもらって、やっぱり騎乗回数と勝ち鞍じゃないかな、結局のところは。
全盛期は地方で363勝した時期もありますけど、それから60歳から62歳までは100勝以上できたし。そして64歳から50勝くらいになりましたね。
そろそろ打ち止めだなって感じです(笑)
ただ辞めてもやることないんで、周りが見ていて頑張っている姿が美しいと思ってもらえるところまでは頑張ろうと思っています。もうそろそろダメですけど。
大井とかの騎手に聞いた話ですけど、的場さんがもうそろそろって言い始めてからすでに5、6年経ってますって(笑)
ちょうど40代後半くらいの時に、調教師も少し考えたんですけど、その時は250勝くらい勝っていたからまだいいかなって。あっという間に60代になっちゃいましたから。60歳から調教師になったってしょうがないなって。もう潰れるまで乗るかって感じです。