二大レジェンド対談

talk04

続いては、年末に東京大賞典が行われますので、大井競馬場の話を伺います。
武さんは大井競馬で大きいレースをたくさん勝たれていますが、大井のコースについて何か印象をお持ちですか?

的場さんの前で言うのもなんですが、大井競馬場はやっぱり地方競馬場の中で最も大きい競馬場で直線も長いし、乗りやすいですよね。癖があまりないかなと。

的場さんはホームグラウンドですけどいかがですか?

地方競馬の中で、大井競馬場は直線も400m近くありますし、広々としていてカーブもそれほどきつくないし。やっぱり他の小回りな競馬場だとカーブがきついしね。あとは東京の中心にあるということが魅力かな。

羽田空港からのアクセスもいいですよね。その大井競馬場で年末行われるのが東京大賞典。
お二人にとって東京大賞典はどんなレースですか。

昔はね、最長で3000mの時もあったんですよ。
その後、中央との交流戦になって日にちや距離が変わって。今は中央のスターホースが来てくれてさらにお祭りムードで盛り上がっていますよね。

武さんにとってはどうですか。東京大賞典というレースは?

JRAの騎手にとっては、東京大賞典が1年で最後のレースになるので、仕事納めみたいな感じです。騎乗できるのも数人しか居ないので毎年乗りたいですね。

武さんはその東京大賞典で5勝されています。2002年のゴールドアリュールから始まって、スターキングマン、ヴァーミリアン、スマートファルコンで2回勝っていますけど、思い出に残る東京大賞典はどのレースになりますか?

全部よく覚えていますよ。中でもスターキングマンで勝った時はすごく覚えていますね。

スターキングマン/第49回東京大賞典

2003年ですね。

別に断然人気ではなかったんですけど、途中から“あれ、勝てる?”って思った瞬間、その閃きがあったことをよく覚えています。

確か4コーナーあたりでもう3番手くらいにいましたよね。

思った以上に馬が走ってくれて、4コーナーくらいで勝つって思ったことは覚えていますね。