的場さんは一線で活躍されている武さんをご覧になって、どんな印象をお持ちですか?
新人の頃から現在まで、他の騎手がどうしても勝てない馬でもバンバン勝ってますよね。古くは折り合いが難しいイナリワンに上手く騎乗したり、プレッシャーのかかる人気馬のオグリキャップに騎乗してしっかり有終の美を飾ったり。この人はすごいなと。騎乗技術も超一流だし、人間性も超一流だし、もう素晴らしい人だなと思います。
こういう人がやっぱり日本の競馬界を盛り上げていくのだなと思います。変な話なんですけど、黄綬褒章は絶対貰えますよ。
的場さんはご自身が受章されていらっしゃいますからね。
なんで僕が貰って豊さんがまだなのかなと。年齢的なものがあるんでしょうかね。
国民栄誉賞とか貰う気がします。これだけ日本の競馬界の発展に貢献されたから。僕は今65歳なんですけど、豊さんには長く乗っていただきたい。調教師を考えていなければですけど。
ご自身の年齢くらいまで武さんに現役でいてほしいですか?
できるだけ長く頑張ってもらいたい。
もちろんそれは嬉しいことです。そこまで出来れば。
日本の競馬を盛り上げた人だし、日本競馬界のスターじゃないですか。だから1年でも長く僕の希望としては乗ってもらいたいですけど。
ファンも強くそう思っているはずです。
やっぱり勝てなくなると、ただ免許を持っているだけになってしまうので、ずっと勝ち続けなきゃいけないのかなと。
一番はやっぱり勝つことですよね。
的場さんがなぜ長く続けられるかと言うとずっと勝っているからなんですよ。
年間10勝、20勝が続くようならもう辞めるかもしれませんね。
勝ち続けると言う意味では記録の面でもお二人はたくさん持っています。武さんは今年の10月に4300勝を達成されましたが、記録は意識されますか。