1年目から裁決放送にも挑戦。
2年目には海外への出張も
経験しました。

A.N
公正部公正課 専門職併任/2023年入会

これまでの競走成績や
今日の展開などを予測。
事前の準備が大切です。

レースの様子は
全体が見渡せる場所から
双眼鏡でチェック。

公正なレースだったか。
限られた時間の中、
映像もしっかり確認します。

職員Q&A

Q1

NARを選んだ理由は?

幼少期から乗馬をしており、将来は馬に携わる仕事に就きたいと漠然と考えていました、大学は獣医学部に進学。在学中に様々な牧場や病院のインターンシップに参加する中で1頭の馬が競走馬としてデビューするまでに馬も人も数多くの苦難を乗り越えていく姿、喜ぶ姿に感銘を受け、競馬の発展に貢献する仕事に魅力を感じるようになっていきました。その中でもNARに目が止まったのは業務の幅広さです。調べていくと、獣医として臨床に関わるだけでなく、騎手や訓練馬の育成、畜産振興、競走馬の登録、本部での総務業務など、想像以上に多種多様。「どの仕事も挑戦してみたい」という思いに駆られ、入会を決めました。

Q2

現在の仕事内容は?

公正な競馬開催を確保するため、全国の地方競馬場への専門職員の派遣や共通のルール策定などを行う公正部に所属し、開催業務と本部業務の二つの仕事に従事しています。開催業務では月の1/3程度、私自身が専門職員として全国の競馬場に派遣され、裁決や決勝審判の委員として執務しています。また、本部業務では主に研修を担当。違反を繰り返した騎手への研修に加え、毎年実施する騎手や調教師向けの勉強会などの企画運営に携わっています。さらに、飼料工場の査察や国際会議への出席、繋養頭数調査、競馬場内の厩務舎調査などもあり、業務内容は多岐にわたります。

Q3

仕事の面白さ、やりがいは?

開催業務では1年目から専門職員として裁決放送を行うなど、様々な仕事に挑戦させてくれます。また、裁決では委員の中でも意見が分かれるような審議もあり、短い時間の中でいかに納得ゆく裁決が出せるか。全国の競馬場に派遣されるNAR職員という独自の立場から、全国共通の基準をブラさずに判断できるか。責任も大きいですが、その分、やりがいも大きい仕事です。加えて、全国に知り合いができたり、各地域の歴史や文化について詳しくなったり、個人としての知見を深められる点も魅力です。本部業務に関しては、NARには文系理系を問わず、様々な学部出身の職員がおり、各自の得意分野や能力を活かすことができる点に面白さを感じています。私自身も英語が得意だったこともあり、入会2年目に早くも海外出張を経験させてもいました。

Q4

印象に残っている出来事は?

やはり、本社業務の一環で、香港で開催された国際裁決委員会議に出席したことが印書に残っています。国際会議ではイギリスやアメリカなど競馬主要国の裁決委員が集まり、各国の競馬で起こった事象などを共有しながら議論を行いました。ある程度のキャリアを重ねた人たちが多く集まる中、入会2年目で出席させてもらったことは本当にありがたかったですね。国ごとのルールの違いも知り、「こういう見方もあるんだ」と視野も大きく広がりました。さらに、香港競馬場内の施設や競馬学校も見学。香港カップをはじめとした香港国際競走も観戦し、日本からの出走馬の活躍を目の前で見ることができたことも良い刺激になりました。

Q5

NARの魅力は?

まず、上司や先輩との距離が近く、質問や相談がしやすい環境があることです。とくに、右も左もわからない新入会員の時はこの職場環境にすごく助けられました。先輩たちの多くがジョブローテーションで様々な部署を経験していることも、会社全体の人間関係や風通しの良さにつながっているのだと思います。また、もう一つの魅力が休みのとりやすさ。有給休暇はもちろん、夏季休暇や休日出社した際の振替休暇など、休みはしっかり取ることができます。さらに、有給休暇も1時間単位で取得できるため、朝イチで役所に立ち寄って出社するなどの使い方も可能です。

Q6

今後の目標は?

専門職としての目標は、競馬開催時の様々な事象をさらに経験し、裁決委員として執務を行う際にブレのない処分を科すことができるようになりたいですね。本部業務では、先日の香港出張のような海外競馬に携わる機会を今以上に増やしていきたい。そのためにも、英語力をもっと磨き、海外競馬に関する知識ももっと深める必要があると思っています。今は海外の騎手が地方競馬で騎乗したり、地方競馬所属の馬が海外のレースを走ったり。地方でも、世界と直接つながれる時代になりました。この流れを加速させるためにも、私自身が地方と世界の架け橋となり、より多くの馬や騎手が活躍できるような環境整備の一助になれればと思います。