候補生と馬の命を預かり、
地方競馬に欠かせない
騎手を育てています。

R.E
地方競馬教養センター養成課/2024年入会

訓練中は常に、
候補生たちの安全に
気を配っています。

訓練馬のお世話や
調教も教官の
大切な仕事です。

時には遠くから、
候補生の走りや姿勢を
確認しています。

職員Q&A

Q1

NARを選んだ理由は?

父親に競馬場に連れて行ってもらったことをきっかけに騎手に憧れるようになり、小学校から馬術を学び始めました。しかし、騎手学校の試験は不合格。その時点で騎手の夢は諦めたのですが、馬に乗ることは変わらず好きだったため、大学でも馬術を続けました。就職活動では最初、馬のことは一切忘れて一般企業を中心に探していましたが、やっぱり心の中では馬と関わる仕事がしたかったんでしょうね。ある日、知り合いからNARの存在を聞き、「騎手を育成する教官業務に若いうちから関わることができるし、さらに馬に関わる以外の仕事にも挑戦できる」と聞き、「あ!私が行きたいところは、ここだ!」とすぐに応募を決意しました。

Q2

現在の仕事内容は?

栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターの養成課に所属し、教官として騎手候補生の養成をしています。主な仕事は騎手候補生の騎乗訓練を指導し、候補生の2年間の生活をより良いものにするためのサポートすること。加えて、候補生たちが訓練で使用する馬のリトレーニングも、私たち教官の仕事です。基本的には午前中が訓練の指導。常に候補生と使用馬の命がかかっているため、安全に訓練が行えるよう常に気を配っています。そして、午後は自分の担当馬(今後、候補生を安全に乗せるために調教中の馬)の調教を行い、その後、受け持っている授業がある場合は学科の授業を行います。

Q3

仕事の面白さ、やりがいは?

訓練中は絶えず緊張感を持って指導しており、候補生に厳しい言葉をかけなければならない場面もあります。しかし、そのぶん、楽しいイベントの時などは候補生たちと一緒に全力で楽しむようにしています。というのも、私は教官の中でも候補生と最も年齢が近い存在。教官たちとの間に大きな壁ができないよう、常に意識しています。それに、旅行やキャンプなどのイベントは、私たち教官も結構楽しめる時間なのです(笑)。また、まだ私自身は卒業生を送り出していませんが、候補生たちの成長を感じる瞬間はやはり、大きな喜びです。候補生の中にはここに入るまで乗馬未経験という子も多く、その子たちが日々努力を続け、私たちの厳しい指導に耐えて結果を出してくれた時はやりがいを感じます。

Q4

印象に残っている出来事は?

今、担当している候補生たちの中間査閲(半年間の訓練の成果を親御さんに見せる授業参観のような機会)は印象に残っています。この時は、候補生たちが馬に乗り、音楽に合わせて決められた経路を全員で回るという演技を披露する予定だったのですが、何度練習しても上手くいかず…。結局、練習では一度も成功しないまま、本番当日を迎えました。しかし、私も緊張して見守る中、なんと候補生たちは本番ではピッタリと音楽に合わせた演技を披露。終了した瞬間、親御さんの席からも大きな拍手が起こりました。この時は本当にうれしかったですし、親御さんたちに成長している子供の姿を見せることができ、ホッとしましたね。

Q5

NARの魅力は?

一番の魅力はやはり、若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえることだと思います。私も1年目から地方競馬の運営に不可欠な騎手を養成する業務をもらいました。また、レースのスターターや裁決などを20代から経験する可能性があり、競馬業界の中でもここまでチャンスをくれる組織は他にないのではと思います。また、様々な角度から競馬に携わることができるのも、NARならでは。地方競馬の騎手養成や免許の発行、競走馬の登録など、ここでしか携わることができない仕事も多く、競馬だけでなく、馬に関わる仕事がしたいと考えている学生にとっても魅力ある職場だと思います。

Q6

今後の目標は?

まずは、現在担当している候補生全員を無事に騎手免許試験に合格させて卒業させることです。そのためにも、候補生の指導などに私自身が馬術で経験したことも活かしたいと思っています。また、教官としての仕事をある程度経験したら、いずれは本部の仕事も経験してみたいですね。興味があるのは、競走馬の登録を行う部署。これまでに培った馬を見る目も活かせますし、手続き自体を覚えることにも興味があります。ここは、入会前に思い描いていたキャリアが積める場所だと思いますね。