栃木県の地方競馬
教養センターで教官職として、
候補生たちを育てています。

海老澤 凜太郎 RINTARO EBISAWA
地方競馬教養センター養成課/2021年採用

候補生たちの
騎乗訓練の際は常に
安全第一を心がけています。

訓練馬のお世話や
調教も教官職の
大切な仕事です。

若手の教官職だから
できることを
いつも考えています。

職員Q&A

Q1

NARを選んだ理由は?

小学生の頃から騎手を志し、そのための体づくりや勉強もしてきました。しかし、その夢は叶わず、大学に進学。大学では馬術部に所属し、「将来、少しでも競馬に携わる仕事に就けたら」と思い、夏休みを利用して育成牧場で働かせてもらうなど、馬づくりも経験しました。そうして新たに生まれた目標がレースの発走委員(スターター)の仕事でした。さらに、NARなら騎手の養成や馬づくりにも関わる機会があると知り、「ここで競馬に貢献したい」と思ったのです。

Q2

現在の仕事内容は?

栃木県那須塩原市にある地方競馬教養センターの養成課に所属し、教官職として騎手の養成に携わっています。毎朝8時30分から12時くらいまでは候補生たちの騎乗訓練の指導やサポートを行い、お昼は訓練馬のお手入れや調教、候補生の厩舎業務のチェック、午後3時以降は学科の授業を受け持っています。また、候補生たちがリフレッシュするためのイベントの準備なども、私たち教官の仕事。とくに、候補生と年齢の近い私だからこそ、彼ら彼女らも気軽に話しかけたり、悩みを打ち明けたりできるのではと思い、日頃からコミュニケーションを取るようにしています。

Q3

仕事の面白さ、やりがいは?

乗馬未経験からスタートした候補生も、ここを卒業する2年後には、騎手として競馬の世界で戦っていかなければなりません。騎手は常に命の危険と隣り合わせの職業です。訓練中も絶えず緊張を解かず、厳しく指導しなければいけない場面もあります。しかし、そうした指導や訓練を乗り越え、候補生全員が卒業し、トップジョッキーを目指して切磋琢磨している姿を見ることができたら、きっとうれしいでしょうね。今度の4月、教官職に就いて初めて担当した候補生たちが騎手免許試験に合格したらデビューします。最初の頃はどこかのんびりしていた候補生たちですが、最近では率先して動き、協力する力も身についてきました。本当に、今からもう楽しみです。

Q4

印象に残っている出来事は?

私自身が騎手を目指していたこともあり、放課後は候補生たちと一緒にトレーニングルームやグラウンドで汗を流しています。さらに、候補生たちの寄宿舎で一緒にレースや訓練のビデオを見ながら、騎乗について話すなど、何か一つでも彼ら彼女らの成長につながることができればと考えながら、動いています。また、私は日頃から騎乗だけでなく、礼儀や人としてのあり方についても指導するのですが、競馬場実習から帰ってきた候補生たちがその指導の意味を実感し、成長している姿を見た時はうれしくなりましたね。

Q5

NARの魅力は?

入職後まだ私は教養センターしか経験していませんが、NARには地方競馬を様々な形で支援する幅広い部署が存在します。ここでの教官職を経て、発走委員(スターター)を務めた先輩もおり、私自身もキャリアの一つの目標です。また、シフト制の勤務も気に入っています。元々体を動かすことが好きなこともあり、最近は職場の先輩たちに誘われて始めたゴルフにはまっています。ただ、休みの日もどうしても馬のことが気になり、つい訓練馬の調教を付けにいくことも(笑)。馬のことをいつも一番に考えてしまいますね。

Q6

今後の目標は?

教養センターの教官職は、候補生30名と訓練馬80頭の命を預かっている立場です。入職2年目、まずは安全第一に訓練を行うことを目標に掲げています。その上で、教官職として今以上に自ら考えながら指導できるステージへと進むことが次の目標です。たとえば、NARには年次に関わらず、思ったことを伝えられる職場環境があります。競馬や騎手の養成も時代とともに変化しているため、「こういう道具がありますよ」「こういう訓練はどうですか」といった提案を行い、教養センター自体を進化させることも、これからの私の役目だと考えています。