『 挑戦 』
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の競馬ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか。佐賀競馬の実況放送を担当しています、中島英峰です。待ち焦がれていたその日が、ついに訪れようとしています。いよいよ明後日は、ダービーウイークの開幕初日です。優駿達が、生涯で一度しか経験出来ない大舞台、九州ダービー栄城賞に挑みます。
佐賀競馬 5月30日(日) 第10競走(16:15発走)
農林水産大臣賞典 第52回 九州ダービー栄城賞(KJ1) 3歳オープン 2000m
枠番 | 馬番 | 所属 | 性齢 | 負担重量 | 馬名 | 騎手 |
1 | 1 | 佐賀 | 牝3 | 54 | フレーザーハクユウ | 鮫島克也 |
2 | 2 | 佐賀 | 牡3 | 56 | セブンワンダー | 南谷圭哉 |
3 | 3 | 高知 | 牡3 | 56 | リワードシャンヴル | 寺地誠一 |
4 | 4 | 佐賀 | 牝3 | 54 | ゴールドルミナス | 真島正徳 |
5 | 5 | 佐賀 | 牝3 | 54 | アッレグレット | 倉富隆一郎 |
5 | 6 | 佐賀 | 牡3 | 56 | ケイエムサンクス | 杉村一樹 |
6 | 7 | 佐賀 | 牝3 | 54 | ミクロン | 西村栄喜 |
6 | 8 | 佐賀 | 牡3 | 56 | ウインクルム | 吉留孝司 |
7 | 9 | 佐賀 | 牡3 | 56 | エンデバーマンボ | 小松丈二 |
7 | 10 | 佐賀 | 牡3 | 56 | メイオウセイ | 山口勲 |
8 | 11 | 佐賀 | 牝3 | 54 | ゴールドセント | 吉田順治 |
8 | 12 | 佐賀 | 牡3 | 56 | ダンツウォッチ | 新原健伸 |
他場からの遠征馬は、高知から1頭。荒尾ダービーにも挑んだリワードシャンヴルは、二度目の海峡越え、再び九州競馬の重賞競走に臨みます。そして今回の鞍上は、兵庫から期間限定で佐賀に所属している、寺地誠一騎手です。
リワードシャンヴル
九州勢は、いずれも地元佐賀の11頭。その中には、九州競馬の重賞競走を勝利している馬達がいます。或いはタイトルを持たないものの、重賞競走の常連と呼べる馬達がいます。加えて実力上位の古馬に揉まれて、確実に成長している馬達がいます。更に鯱の門特別を戦い抜いて、堂々と出走権を手にした馬達がいます。
私に競馬予想の才能が無いことは、既に判明しています。出走馬達の力関係を、全く分析出来ません。ただ九州競馬が誕生して10年余り、九州三冠馬に輝いたのは、王様だけです。そして昨年の九州二冠を獲得したのは、扇の舞姫でした。この流れに沿う注目馬を、1頭だけ挙げさせて頂きます。荒尾ダービーを優勝した、メイオウセイです。
メイオウセイ
ダービーウイーク開幕は、5月30日。グリーンドリーム、サンデー佐賀競馬、九州ダービー栄城賞。いずれの優駿も、多くの試練を乗り越えて、栄の国の夢舞台に挑みます。そして愛馬を送り出す陣営は、万全の態勢を以って、戦いの場に臨みます。それでは全国の競馬ファンの皆様、ダービーウイークを存分にお楽しみ下さい。
未来優駿・・・
いよいよダービーウイークに突入です。
明後日の九州ダービーから、6月4日の東海ダービーまで全国6地区でダービーがおこなわれす。
ダービーウイークという企画が始まったのは2006年からのこと。今年が5年目となりますね。
創設時に発表されたコメントには「地方競馬の2歳、3歳競走の魅力を高めていく、そのための布石として創設した」とのくだりがありました。
この方針から2008年には、2歳馬たちによって争われる未来優駿シリーズが始まります。
「ダービーウイーク同様、各地の重賞が短期間で一度に楽しめる贅沢感や、先々への期待感を醸成できることが当シリーズ最大の魅力」
ここで言う、先々への期待感というのは各地のダービーへという意識があるのではないかと思うのですけどといいますか、勝手にそう決め込んで調べてみました。
未来優駿とダービーウイークとの関係!
08年未来優駿優勝馬 | 09ダービーウイーク優勝馬 |
若駒賞(盛岡) | ワタリシンセイキ | ダイヤモンドC | マヨノエンゼル |
九州ジュニアグランプリ(荒尾) | ギオンゴールド | 栄城賞 | ギオンゴールド |
平和賞(船橋) | チョットゴメンナ | 東京ダービー | サイレントスタメン |
兵庫若駒賞(園田) | カラテチョップ | 兵庫ダービー | カラテチョップ |
ゴールドウィング賞(名古屋) | ダイナマイトボディ | 東海ダービー | ダイナマイトボディ |
とまぁ・・・
こんな結果が残っています。
ワタリシンセイキは南関東に移籍、北海道所属馬で平和賞を勝ったチョットゴメンナは北海優駿・東京ダービーともに不出走。所属地区を変えることなく、ダービーに出走した未来優駿シリーズ優勝馬はそのままダービーも制しました。
過去1年しかデータがありませんのでこの傾向が今年も続くのか?と言われると困るところはありますが一つの楽しみ方として紹介してみました。
参考までに昨年の未来優駿シリーズ優勝馬をあげておきます。
09未来優駿シリーズ優勝馬 | 10ダービーウイーク |
若駒賞(盛岡) | ロックハンドスター | → | ダイヤモンドC |
サッポロクラシックC(門別) | モエレデフィニット(登録なし) | → | 北海優駿 |
福山 2歳優駿(福山) | ムツミマーベラス(登録なし) | → | 東海ダービー |
九州ジュニアグランプリ(荒尾) | フレーザーハクユウ | → | 栄城賞 |
兵庫若駒賞(園田) | タガノバロット | → | 兵庫ダービー |
ゴールウィング賞(名古屋) | パラダイスラビーダ(登録なし) | → | 東海ダービー |
ハイセイコー記念(大井) | ショウリュウ | → | 東京ダービー |
残念ながら現時点で登録のない馬が3頭ありますが、未来優駿優勝馬が出走してきたならば注目をしてみて下さい。
さて、どんな結果となりますやら。
考える?考えない?
こんにちは。東京ダービー実況担当の大川充夫です。
ダービーウイーク、せまってきました。近づいてきました。緊張します。
九州ダービーの実況を担当される中島アナウンサーは、
「あらかじめ色々な状況を想定して、それらの場面に相応しい言葉を思い浮かべてから、出来るだけ多くのものを頭の中に蓄えておきます」
と書いていらっしゃいます(勝手に引用しました。すみません)。
これ、わたしはあまりしないんです。
いや、することもある。ありますけど、だいたい成功しません。
想定が甘いのか、想像力が足りないのか、わたしの場合は、だいたいにおいて準備しておいた言葉は無駄になります。要するに、想定していたような状況にならないことが、あまりにも多すぎる。
あと、せっかく準備しておいても、忘れる(笑)。
そんなわけで、ほとんどの場合、わたしは「予定原稿ナシ」という状態で仕事をしております(ええと、準備するのをなまけている、というわけではないですよ。いや、ホントに)。
「あらかじめ色々な状況を想定して、それらの場面に相応しい言葉を思い浮かべ」ることをわたしが(あまり)しないのには、もうひとつ理由があります。
それは、
あれこれ考えて想像していると、それだけで緊張しちゃうから
です。
自分の日記だかどこだかにも書きましたが、わたくしどうやら、野球にたとえると、
「1ヶ月後の開幕戦、先発はお前だから頼んだぞ」
と言われるより
「あ、今日の試合、先発お前だからテキトーにやっといて」
と言われるほうが嬉しいタイプのようなのです。
もちろん仕事ですから、直前に担当を告げられようが早々と担当が決定していようが、「テキトーに」するってことはありません(本当。わたしなりに、ですが)。どっちにしても真剣に仕事をさせていただくわけですが、アレコレ考え込む時間が短いほうが気がラクである、ということです。
…これ、どうも近年になって余計にそういう傾向が強くなったように思います。トシとったってことなのかねえ。
若いころ(例えば20代のころ)は、早くから重賞レースの実況を担当することがわかっていたほうが嬉しかったような気がします。アレコレ考えるのが楽しかったし、そんなことで緊張したりしませんでした。たぶん。
今年のダービーについては、実況担当が3月末には決定しました。こうしてそれにまつわる文章もいくらか書かせていただくことになりました。
おかげさまで、ずいぶん早くからアレコレ考えて緊張したりしましたが、同時に、わたしとしてはいつになく、ダービーというレースについてしっかりと考えることもできました。ありがたいことです。
ダービーウイークはこの日曜日からです。
わたしにしては時間をかけて、いろいろと考えたり感じたりして、ダービーをむかえることになりました。きっとアレコレ考えたことは本番の実況にも生きてくることでしょう。
…と言いきれればカッコいいんでしょうけど、たぶんそんなことはありません(恥)。せっかく考えたことも、どうせその時になったら忘れちゃうんですよ。
ああそうか。つまり、「予定原稿ナシ」状態で本番にのぞむことが多いことの理由は、やっぱり「どうせ忘れるから」なんですねえ。
とにかく。
いよいよ、ダービーウイークがはじまります。ぜひご来場・ご参加ください。競馬場でお待ちしております。
ちょっと緊急事態!
木村騎手が、腰痛で今週の騎乗を見合わせました。以前にも痛めたことがあり、再発したかたちです。
となると、来週の『兵庫ダービー』で、大本命に推されるであろうフィオーレハーバーには騎乗できるのでしょうか?正式には週明けにも発表されるものと思われます。ここでもお伝えしようと思いますし、園田・姫路競馬のHPでもご確認ください。
リーディングジョッキーである木村騎手がいるのといないのでは大違いなので、とにかく早期の復帰を祈ります。
★『兵庫ダービー』予備登録馬一覧
(収得賞金順)
フルゲート12頭
1 フィオーレハーバー
2 ハイパーフォルテ
3 タガノバロット
4 ホクセツロマン
5 オキナワノペガサス
6 フウリンカザン
7 タガノパンデミック
8 ブリリアンストーム
9 ホワイトランナー
10 タガノフライト
11 アーモンドケーキ
12 アンファンユニーク
13 シャーククレセント
14 シャムシール
15 ヒノクニシンゴ
フィオーレハーバーとハイパーフォルテの一週前追い切りが、両馬の併せ馬で行われ、ともに非常に良い動きを披露したようです。
いよいよ迫ったダービーウイーク、各地で皆さん盛り上がってください!