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連載

第21回 2010年5月10日(月) 黄色いカレーなど(浦和競馬場)

浦和競馬場
里美食堂 黄色いカレー(550円)など

グリーンチャンネル・キャスター 荘司 典子

 日刊競馬・小山内完友さんからバトンを受け取った、グリーンチャンネル・荘司典子です。ひとくちに「今川焼き」と言ってもいろいろとバリエーションがあるんですね。さすが甘いもの好きの小山内さんです。

 さて、南関東の競馬場が続いてしまいますが、須田鷹雄氏から“普通に浦和にいる女”と命名された私としてはやはり浦和競馬場のグルメをご紹介するしかありません。
 浦和と言えばやはりまずこちら。3号スタンド手前、室内投票所内「里美食堂」の『黄色いカレー』(550円)です。以前は1号スタンドと2号スタンドの間、コースに抜ける通路にあった店。スタンド改修に伴い現在の場所に移動しました。昭和22年浦和競馬場が開場された当時から出店しているという60年以上の歴史を持つ店。祖母・母から続く現在の店主、3代目の里美さんにお話を伺いました。「開店から屋号は特に無いまま営業していたんですが、母の代に娘の私の名を取って、店の名前が里美食堂となりました。『黄色いカレー』は明治生まれの祖母のレシピをもとに作っている浦和競馬開場以来変わらない味なんです。仙台に江戸後期から蕎麦屋を開業している親戚がいて、祖母はその店に修行に行ってカレーのレシピを習得したそうです。うどん粉から練って作っているんですよ」
 とのこと。確かに、お蕎麦屋さんのカレーに近い、昔懐かしい味です。浦和名物『黄色いカレー』にこんな歴史があったとは、感動しました!

 続いて紹介するのは『まぐろカツ』(100円)。揚げ物天国・浦和競馬場ではコロッケ、メンチカツ、串カツ、アジフライ、ハムカツ、チキンカツなど様々な揚げ物メニューがありますが、「優駿4号店」のみで食べることが出来るのがこちら。実は毎年4月と10月に売店の場所を移動しているとのことで、一時は幻のまぐろカツになっていましたが、現在は2号スタンド前で営業しています。



 最後に甘いものを。2号スタンド前「母子福祉売店」の『おはぎ』(1個150円)。
 母子家庭救済のために作られたというこの売店も歴史が古く、競馬場開場当時からあるそうで、福祉目的の売店があるのは県営競馬場ならでは。『おはぎ』はこの店のために秋田県で栽培しているあずきを使用した、売店のお母さんの手作り。甘さ控えめの優しい味です。
 売店はどこもみなお得意さんが多く「美人なお店のお母さんに会いに競馬場に来るんだよ」というお客様の声も聞きました。浦和競馬場の売店はまさに癒しの空間。馬券に疲れた(?)心を癒してくれる魅惑的なグルメの数々。みなさんぜひお腹を空かしてご来場くださいね!


※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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