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連載

第27回 2010年11月10日(水) おにぎり(大井競馬場)

大井競馬場
おに平 おにぎり(150円)

耳目社 大川充夫
 金沢競馬専門紙「競馬ホープ」の佐々木秀政記者には日頃からひとかたならぬお世話になっているのだが、今回はさらにこの「地元記者オススメの逸品」執筆の機会までいただいてしまった。ありがたいことである。このご恩をどうやってお返ししようかと、ない知恵をしぼって考え中なのだが、それはさておき。

 今回オススメするのは、おにぎりである。

 日本人は何と言ってもコメである。そのコメを丸め固めたモノがおにぎりである。つまり、おにぎりこそが日本人のよりどころを集約したモノであると言って過言ではない。…かどうかは実際のところよくわからないのだが、それは今回の論点ではない。




 ご紹介するのは、大井競馬場「おに平」のおにぎりである。
 おに平は、大井競馬場正門からL-WINGへ向かう道すがら、左前方にパドックの見えてきたあたりにある。見ようによっては可愛らしいと言えなくもない、独特の看板が目印だ。

 1個150円のおにぎりは、梅、鮭、明太子の3種類。揚げ物などのサイドメニューも充実しているが、ここはおにぎりの店である。迷わずおにぎりを買おう。

 炊きたてのコシヒカリを握ったおにぎりは、持っただけで期待を持たせるほどホカホカだ。そして海苔の芳ばしい香りが鼻をくすぐり、即座にかぶりつきたくなる。

 かじるとホロッと崩れる絶妙の握り具合。店長さんによると、この食感を出すための力加減には特に気を使うそうだ。

 ご飯の塩加減は控えめ。かじりつくとすぐ具にたどり着く。惜しみなく入れられた具はタップリで、なるほど塩を抑えたわけだと納得。ご飯のうまみを楽しみ、かつ、具をしっかりと引き立たせる、そのために「塩梅よく」してくれているのだ。

 分量的には、おそらく女性ならば1個で満腹、多少大食いの気のある男性でも一度に2個食べれば満腹になるであろう大きさだ。空腹なときに、好みの具のおにぎり1個とサイドメニューを何か一品、というのがオススメのオーダーである。

 3種類の具をすべて味わうためには3食必要だということになるが、心配は無用。そこがおにぎりの偉大なところだ。仮に3食続けてもいわゆる「飽き」が来ない。3連闘でコメのありがたさ、日本人に生まれた幸せを実感してみるのも一興だ(試したことはないが)。


※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。
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